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2007年1月13日 (土)

Design Challenge #1(Vol.2)

20070112_1 お互いが競い合う関係にあったとしても、協力できる事についてはお互い助け合おうという僕が今までに経験したことのないグループワークが始まった。もちろん各チームで課題を実行するためのロジックは独自に考えるし、作るロボットは違ってくる。それでもいろいろなことが協力できるものだ。例えば・・・

  • ソフトウェアの開発環境はどれが使いやすいか
  • プログラミング言語の文法と制約
  • ロボットが意図したとおりに動いているかどうかを確かめるには何が使えるか
  • 「線をたどる」などウェブ上でも得られる各種ロジックやテクニックの共有
  • 公開されているルール以外の曖昧な点について、管理人に確認して明確になった事項(どうも最初の説明時にはわざと曖昧にしか言っていないっぽい)
  • 試験コースの共作、共有

こういう関係を大事にする場面に日本では今まで出くわした事がなかったので新鮮だったけれども一つの団体の垣根を超えた協力関係のメリットを強く感じたのだった。中には突っ走って自分たちが開発したソフトウェアを全部公開しているチームもあったけれども、それぞれのチームが趣向を凝らしたロボットができあがった。

20070112_12 おとといは朝から昼過ぎまでその成果を試すコンペが開催されて、写真の通り大いに盛り上がった。結果的にはほとんどのチームが満足にミッションを達成できず、優勝したのは、ルールの一つである「人が刺激を与える毎に減点」を受けてでも音声制御でミッションを完遂したチームだった。

こうして最初のデザインチャレンジは幕を閉じたのだが、実はできあがったロボットの完成度なんて成績にあまり関係しないことは誰もがわかっていたことだったのだ。それでもソフトウェアとハードウェアが統合された一つのシステムを、見知ったばかりの仲間とどれだけ上手く開発できるかというシステムエンジニアとしてのモチベーション、何かにチャレンジするという好奇心、そしてMITの学生であるというちょっとしたプライドで頑張ってきたところはあるんじゃないかなと思う。チームメイトのみならず、多くの仲間と一体感が得られたし、改めてシステム開発の難しさを思い知った。
チーム間の情報共有のリーダー格だったGregは終わった後に「これだけの優秀な、間違いなく優秀な人間が10チームも集まって、何でこんな課題のロボットもまともに作られへんねやろ」とぼそっと言った(もちろん英語で)。ひとしきり議論はしたけれどもいまいち納得できる答えは得られなかったし、なんとなくだけれど1年間かけて考えなければならない質問だと感じたのだった。

さて、来週の月曜日はM.L.Kingの誕生日で三連休と言うこともあって明日からは入学以来初めての休日となるのだが、早くもチームが組み直されて2つめの課題が出ている。しんどくてもすごく楽しいデザインチャレンジだけれど、夜中の1時半に帰ろうとして地下鉄が閉まっている事に気づいてタクシーで帰るなんて事はもうやめようと思う。
ボストンはニューヨークと違って1時頃が終電だそうな・・・

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コメント

>AerospaceMBAさん
今回はたかがレゴブロックですから・・・と言いつつ完全には動かなかったしかなりの時間を割きましたけどね。
既に始まっている第二ラウンドは、ロボット開発とは大きく異なったトピックで、結果もアプローチも全然違うものが求められていますのでお楽しみに。

ボストンは近郊も含めると大学が60もあるので深夜まで学生がそこら中にいるので行動範囲内は比較的安全ですが、危ない地域では昨日も発砲事件が起きて死者がでてますので気をつけます。ありがとうございます。

さすがMIT、プロジェクト立案だけじゃなくて、開発までやるんですね。AerospaceMBAは8割がエンジニア出身ですが、やってもシミュレーションまでです。

深夜のタクシー帰り、気をつけてくださいね。

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