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2007年1月 2日 (火)

Systems Engineering

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システムズ・エンジニアリングの教育プログラムについて語る前に、システムズ・エンジニアリングという学問とシステムエンジニアとはどういう立場の人かを簡単に説明しておかなければ話が始まらない。なぜなら日本と欧米では一般的に持たれているイメージが大きく異なるからだ。

日本ではシステムエンジニアというと情報システムの開発担当者をイメージする人も多いかもしれないけれど、欧米ではハードウェアであれソフトウェアであれ、何かしらのシステムを開発する人のことを指すのが一般的だ。例えば、飛行機、航空管制システム、オンライン座席予約システム、どのようなシステムをとっても、その全体を見据えて開発を進める役割を担う人のことを指す。なぜ日本でそのような偏ったイメージが着いてしまったのかはわからないが、ソフトウェアの開発者がその役割の有効性を特段に認めて浸透させたからかもしれない。

そして、このシステム開発をうまく進めるための学問がシステムズ・エンジニアリングだ。システムズ・エンジニアリングの定義については様々あるが、僕の理解している範囲内で誤解を恐れずに極言すると「お客さんが喜んで買う物を、早く安く楽して作るための学問」なのだ。

つまり、お客さんが何を実現したがっているかを理解して、それを可能とする解決策の中から、金額、納期、運用性などのバランスがとれたシステムをいかにスムースに開発するかを考えることだと思っている。

もちろん、システムズ・エンジニアリングは万能のレシピでもなく、問題解決のための特効薬でもない。システムズ・エンジニアリングさえあれば素人でも良いシステム開発ができるわけではなく、成功経験豊富なエンジニア集団に勝るものはないことは確かだ。それでも短い人生の中でその経験を全員が全てなぞることは到底不可能なのだ。であれば何とか失敗経験を含めた豊富な経験のうちの少しでも一般化して共有したい。そうすれば経験が少ないエンジニアであっても、自分たちの取り組んでいるシステム開発が何をやってきて、あと何をすれば完成すると想定されるか、その中で自分の役割は何かということが理解しやすくなる。そして、システム開発に関わる全てのエンジニアがそれを共有し、同じ言葉を同じ意味で使うことでコミュニケーションが非常にスムースになってチーム開発の質が上がることが期待できる。そこにシステムズ・エンジニアリングの限界と無限の可能性があると僕は信じている。

この「限界と無限の可能性」という一見矛盾する表現の意図するところは、また改めて書くことにして、システムズ・エンジニアリングに興味を持ってくださった人はまずは以下のブログを訪問されることをお勧めする。
システムズ・エンジニアリングはシステムエンジニアだけが理解してればいいものではなくて、システム開発に関わるエンジニア全員が理解して欲しいし、エンジニアでなくとも何か大きなことを成し遂げようとするときにはきっと役に立つはずだから。

《エンジニア向け》
最新システムエンジニアリング情報館

《一般&エンジニア向け》
マツドサイエンティスト・研究日誌(カテゴリ:システム・エンジニアリング)

どちらも日本語でシステムズ・エンジニアリングに触れられる貴重なサイトだ。

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コメント

>いまさん
お久しぶりです。発見したこと、感じたことがあれば頻度にこだわらずに書き込みたいと思っていますのでお楽しみに!

「ロジカルシンキング情報館」の紹介、ありがとうございます。おっしゃるとおりちょっとSEとは離れますがロジカルシンキングは重要なトピックなので、そのうちに機会を見て紹介しますね。
これからもよろしくお願いします。

元気そうで何よりです。いよいよ授業も始まりましたね。日記アップ楽しみにしています。仏のMさんのように毎日更新を目指してください。
SEとは少しはなれますが、「ロジカルシンキング情報館」もそこそこ役に立つかと思われますので、参考までに。
http://logical.tokusen-info.com/index.html
では、お互いがんばりましょう!

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