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2007年2月18日 (日)

Tweel!

20070216_2 一昨日の授業でちょっと驚きの技術を知ってしまったので紹介しよう。その名はTweel、なんと空気の要らないタイヤだ。既に去年には紹介されていたようだけれども、ミシュランが開発したこのタイヤは板状で弾力のあるスポークを放射状に入れることによって実現している。技術としては既に確立されていて乗り心地も一般的なタイヤに負けないくらいのレベルを達成しているらしい。パンクが無いというのは全く持ってすばらしい。これまで紹介されていたパンクしないタイヤはいかにして中の空気を維持するかを考えていた気がするが、それが難しいなら無くていいようにしてしまえと言う発想の転換だ。

紹介記事と写真はこちら。動画もYouTubeで紹介されているので一見の価値有りです。4輪バギーとか電動車いすも動いています。

製造コストがまだまだ高いので一般的に売られるにはもうちょっとかかるようだけれども、教授の話では、実はこのタイヤの商品開発に反対しているグループがあるらしい。

それが他ならぬミシュランの社員達なのだ。

確かに、この全てにおいて現状のタイヤを上回っているタイヤが開発されてしまえば、現状売られているタイヤは圧倒的に不利になる。タイヤビジネスの勢力図さえ変えてしまえそうなこの技術は、現状のタイヤで順調に商売を続けている人たちにはまさに恐怖であり、未知の世界へ突入することの不安と混乱の元なのだろう。

実はこれはミシュランだけの話ではなくて、新しい技術を得た大企業が陥りがちな問題であり、いつの時代においてもイノベーションが起こったときに直面するジレンマなのだ。この状況にミシュランがどう対応するか非常に楽しみなところ。

授業の名前はDisruptive Technology、Sloan Business School提供。音楽の分野でCDを過去の物にし始めているオンライン販売のように、現状のスタンダード技術/商品を”破滅させる”技術を製品に導入するときに、経済的、企業経営的、そして技術的にどう考えて行動すべきかを学ぶ授業だ。

この授業はまだ始まったばかりなので追々紹介する予定。お楽しみに。

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コメント

>510さん
コメントありがとうございます。
なるほど、耐久性は問題になるかも。
毎年履き替えんとあかんようなら面倒だし。

そう言った問題が解決されても、ご指摘のように既存製品がしっかりと市場に根付いている場合は消費者心理もあって移行が難しいよね。
ただそこにビッグビジネスチャンスが有るわけでやめられないんでしょうな。

遅ればせながら、TweelのYouTube映像を見ました。予想していたより出来上がっていそうでびっくりしました。

コストと乗り心地、耐久性にネックかな(スポークゴムが経年劣化すると危なそうなので)と感じたのですが、見た目は十分モノになりそうな感じですね。

ちなみに、自転車用の空気不要ウレタンタイヤは、最初はいいんだけどどんどん劣化して脆くなる問題が解決できなくて、開発が中止されてしまったそうな。

いかに良い技術でも、先行する製品が技術的に成熟していた場合、その市場に取って代わるのはなかなか難しいと思います。

このTweelはどうだろうか?
大学でバイクに乗っていたときからミシュランファンなので、頑張って欲しいなぁ。

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