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2007年3月31日 (土)

Indivisual vs Group in Innovation

20070330_1 ビジネスで何か新しいことを始めるにはInnovation(創造性)が大事だという話はどこでも聞く話だけれども、個人とグループではどちらが創造的だろうか。

おそらくグループの方が創造的だという人の方が多いだろうし、おそらくはそういう場合が多い。しかし、必ずしもそうではない事も確かなのだ。
僕が思うには、グループ自体が創造的ではありえない。必ずグループにいる個人個人が創造的であるからこそ何かが生まれてくるわけであって、人が集まりさえすれば何かいい知恵が浮かぶ訳ではない。

さらにはグループの中に創造的な人がいたとしても、その人の能力に頼ってしまえば決してその人の限界を超えることはできない。さらには集団心理なるものも働く。
各個人の最初の意見や考え方が同じ方向に偏っていると、いくら議論してもその方向から脱出することができないし、或る人が持っている貴重な情報を軽視してしまう傾向もある。多くの人が共有している情報を重要視してしまい、多様性を殺してしまうことも往々にしてある。
各個人が自由にその想像力を働かせることができて、お互いが持っていない情報やアイデアを公平に扱い、補って伸ばし合える事ができてこそ、個人では達成できないことが成し遂げられるのだ。

そう言う観点から見るとグループのリーダーは単に知識や発想能力が高い人が必ずしも向いているわけではない。スポーツで言えば、有能なプレーヤーが監督として必ずしも成功しないのと同じ事だ。

これを試すには以下のような例題を試しにやってみると意外によくわかる。授業で行ったときには意外な結果が多く出た。半数のグループではメンバー個人の最高点を上回る得点(50点程度→40点程度)が出たのだけれども、残りの半数はおおよそ個人の平均点になってしまったのだ。中でも突出して高い個人得点をたたき出した(28点)サバイバル訓練経験者(海軍出身)のいるグループはそれよりも遙かに悪い得点(50点程度)を得てしまった。
グループがいつも有効に機能するわけではない良い例だろう。

サバイバル

辺りは見渡す限り雪のツンドラ地帯で、直径5~15cmほどの常緑樹が多く生えており、一方には湖が広がっていた。人気は全く無い。時刻は午後2時を回ったところだろうか、この時期のこの地域にありがちな気候として空はどんよりと曇っており、今にも雪が降り出しそうである。
墜落した飛行機は既に沈んでしまった。生き残った仲間は7人。飛行時間と経路から考えると目的地から50kmほど離れているだろうか。気温はおそらく0度程度で時折強い風が吹いている。晴れれば昼間は15度程度まで気温が上がるとしても、おそらく夜になれば一段と冷え込むことは間違いない。雪はおそらく50cmはあるだろう。
墜落前に救難信号は打てなかったけれども管制は異常を認識してくれているはずだ。救助隊は出てくれているだろうか。不安と期待が交錯する。
まず7人は常に行動を共にすることに決めた。そして飛行機から幸いにも完全な状態で救い出せた荷物は以下の15品。全てを常に持ち歩くのは大変だ、そこであなたは優先順位を付けることにした。

a) コンパス(磁石)
b) 4Lの缶入りメイプルシロップ
c) 7人分の寝袋(極寒用、ダウンの裏当て付き)
d) 浄水タブレット1ビン
e) 6m×6mの厚手のキャンバスシート
f) 13本のマッチ、耐水カン入り
g) 直径5mmのナイロンロープ70m
h) フラッシュライト(単一電池4本型)
i) スノーシューズ3足
j) 1Lのラム酒
k) 安全カミソリと鏡
l) ねじ巻き型目覚まし時計
m) 手斧
n) 航空機用タイヤチューブ(14インチ、パンクしている)
o) 「北極星を用いた航法」というタイトルの本

1.まずは各自で優先順位をつけよう(制限時間10分)

2.4~6人のグループで議論してグループでの優先順位を決めよう(制限時間30分)

3.専門家による解答例と比べてどれほど違いが有るだろうか。各荷物の優先順位の差を合計してみよう(例:あなたの優先順位:3、専門家の優先順位:7の場合は4点)

4.個人とグループとでどのような結果が出ただろうか。




とある専門家によるランキング(必ずしも正しい解でないことに注意。理由は割愛)
1.f 2.m 3.e 4.c 5.b 6.g 7.i 8.n 9.k 10.11.j 12.l 13.a 14.o 15.d

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