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2007年4月23日 (月)

Tesla Motors, and Lotus

20070422_11 先日紹介したTesla Motorsの電気自動車を見て、あれっ?と思った人もいるかもしれない。
そう、実はTeslaのメカニカル設計は写真のLotus Eliseを流用している。シャシー、サスペンション、安全装備。できる限り流用したといっていいと思う。当然見た目は似るはずなのである。製造もイギリスのLotus社の工場で行っているそうだ。

しかし電気自動車がこれまで普及しなかった大きな原因の一つである電池の性能問題をどう解決したか。
開発せずに買ってきたのだ。
最近のリチウムイオン電池の性能向上は目を見張るものがあるけれども、それは携帯機器やPCなどの大量生産品にどんどん導入されているからであって、Teslaのような小さな会社が開発に資金を投資したところで高性能で低価格のものを作れる訳がないと彼らは踏んだ。
許容できる性能を持つ低価格なバッテリーとして、汎用品をたくさん束ねて使っているらしい。この考え方は防衛や宇宙産業でも取り入れられつつあるけれども、さすが自動車、価格に対する感度が非常に高い。残念ながらサプライヤー名は教えてくれなかったけれども、電源制御機器はタイで、電池は台湾でそれぞれ製造と組み立てを行っている。

それでは彼らは何に投資したのか。
それはバッテリーの制御システムとモーターだということだった。
バッテリーの性能は温度によって大きく変わる。さらにリチウム電池は充放電制御が非常に重要な電池だ。しかも束ねて使うのだからなおさらである。(なのでやっぱり電池はヒーターとクーラーで温度管理されているらしい。御大尽様である)
またモーターも今ではSiemensなどから買えるようなのだけれども、180kw級の小型モーターは当時手に入らず、開発するしかなかったのこと。

これがゼロから立ち上がった会社がわずか2,3年で車を開発できた理由だ。それでも驚いたことに開発にたったの20ヶ月しかかかっていない。既存の自動車会社はだいたい18ヶ月くらいらしいので、かなりいい線をいっている。電気自動車という斬新さを考えるとかなり早い。

それが可能になったのは多くのエンジニアがLotus社をやめて移ってきた人たちだからということだったけれども、車開発の経験と技術があるといってもガソリン車と電気自動車では違うところも多い。システムとして完成させるにはかなりの困難を伴うはずだ。彼らはどうやって短期間で開発したのかを質問してみた。(つづく)

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コメント

>510さん
質問ありがとう。
全米平均より高い犯罪発生率を有するボストンとはいえ、僕の生活圏は非常に安全なところです。夜中の1時に地下鉄に乗っても基本的に問題は起こりません。
昔、一月ほど滞在したことのある町のように夜中に道路から銃声が聞こえることもありません。
普段接するクラスメートも銃を家に持っているのは一人だけなので、銃事件の不安はあっても銃社会で暮らしている実感はありません。

で、引用してくれたロジックについてですが、確かに銃規制には結びつかないでしょうね。政治利権と売る側の生活と長年の文化を考えたら、変えるのは例え100人殺す事件が起きても無理でしょう。

しかし、車と違って銃は人を殺すための道具です。
銃が暴発して死ぬ人だけしかいないならまだしも、殺傷しようという意図によって殺される人が平均して一時間に一人以上いる社会は異常だと思います。

なぜなら同じように銃があふれているカナダでは銃による殺人がめったに起きないからです。たまに起きてもアメリカから来た人によることが多いみたいです。(映画ボウリング・フォー・コロンバインより)

現時点で銃規制をしても根絶は無理だし、正直者が馬鹿を見るのが落ちだと思います。
でもアメリカで生活していて一番感じるのは、生活格差と低所得者に見受けられる失望感です。ある程度の地位を得ていても走り続けなければ落ちこぼれるという焦燥感も加えましょう(NASAの事件がそうかと)。病んだ社会であるという実感は確かなものとして感じています。

今回の事件は、32人の殺人が危険地域で起こったのではなく、安全と考えられていた地域で、しかも一般学生が起こしたことが一番の衝撃だったのだと思っています。生活格差による住み分けが安全を確保していたはずなのにそれが否定されたんですから。

こういう考え方自体で説明出来そうなところが病んだ社会と考える所以ですが、日本もそうなりつつあるのではないかと危機感を覚える時もあります。

記事の内容(電気自動車)と全然違うけれどもご容赦を。

日本のWEB記事で、こういうふうに書かれているものを読みました。

「アメリカで1年間に銃で殺される人間の数は約1万人。今回の事件(Virginia Tech)は非常に痛ましく、辛い、センセーショナルな事件ではあるが、人数だけ見れば1万分の32人にしかすぎない。
 アメリカ国内にある銃の数は2億丁を超えると言われている。それだけ普及している割には、年間1万人という数は意外と少ないと言えるのではないだろうか?
 というところから総合的に考えると、今回の事件がすぐさま米国社会での銃規制に結びつくと考えるのは早計である。銃に対して否定的な感情を持つ人間の数は一時的に増えるだろうが、「銃は要らない」とはならないだろう。」

実際に米国社会で暮らしている身として、どうでしょうか?
たしかに、そんなもんなのかなー。と感じてしまうのですが。

日本で交通事故死者数って一時期1万人を超えていたしね。それでもクルマ止めよう、とはならなかったわけだし。

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