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2007年5月27日 (日)

Value Creation

20070525_2 新しい技術や商品が普及するかどうかは斬新さや性能の高さによると考える人も多いけれどもそれは間違いだ。どれだけ斬新でも、どれだけ高性能でも役に立たない物や普及せずに消えていった物は山ほどある。問題はそれがどれだけの価値を誰に提供しているかだ。つまり以下の2点が重要になる。

  • 既存の技術や商品に無い何を誰に提供しているのか
  • その価値を生み出している鍵になるポイントは何なのか

例えばE-inkという技術。電源を切っても表示が消えず、見やすく、極低消費電力の液晶のようなものがある。

SonyはE-inkを使って非常に高解像度でしかもスタイリッシュな電子ブックを開発した。間違いなく世界の最先端を行く軽量でかっこいい電子ブック。しかしビジネスの結果ははっきり言って失敗だった。なぜなら紙の文庫本と比べて出版される本の数は少なく、文庫本より重くかさばった。本質は技術ではなく価値なのだ。

Motorolaは昨年、E-inkを使って、薄くて太陽の下でも画面が見やすく、使用時間の長い携帯電話を開発した。その反面6文字×2行しか表示できない画面で文字のバリエーションも少なくしている。これは日本や欧米のような成熟した市場では売れないだろうけれども、アジアやアフリカ等の新規市場に安価でシンプルな電話として売り込んでいるらしい。すなわち通話機能だけの電話だと割り切ってしまえば、安くて小型軽量で長時間使用できて視認性がいいというメリットがある。これは他の携帯電話と比べても十分に価値を生む可能性を秘めている。

技術の善し悪しだけではなく競合する商品に比べて何が違うのか、どういう人たちにどういった価値を提供しているかのバランスが重要なのだ。

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