« May | トップページ | Engineering Risk Benefit Analysis »

2007年5月 4日 (金)

You, entrepreneurs are liars!

20070503_you_liars 「君たち起業家は嘘つきだ」という一言で始まったのは、山場を迎えている製品開発の授業。
新しい技術を開発して商品開発して儲けようと思ったら、特許取って資本を借り入れて会社起こすことも多いアメリカだし、授業でもマーケティング、特許取得と対策、ビジネスプランの作成についてももれなく勉強させてくれている。

今日はベンチャーキャピタルを運営している卒業生が「どうやったらベンチャーキャピタルから投資を受けることが出来るか」ということを話しに来てくれた。

個人的にはいくら金持ちがうらやましくてもマネーゲームに没頭する気は毛頭ないのだけれども、自分で開発した物を売るというのは考えると面白そうだし、そのゲームのためにはお金が必要なのは当然なので興味深く聞かせてもらった。

しかし現実はそれほど甘くない。彼の経験では投資した件数の85%は芽が出ずに終わる。
その代わり、15%では投資から5年以内に1億ドル以上の収入を得る企業に成長するし(それ以下は敗者、らしい)、ベンチャーキャピタルも最低で投資の5倍以上のリターンを得ることができるので成り立つのだそうな。それでも、ビジネスプラン以上の収入を得た企業は最近5年の121件中たったの1件だったとのこと。そりゃ嘘つき呼ばわりするのも納得。

さて、ベンチャーキャピタルから投資を受けるには何が必要か。
もちろん魅力的な技術や特許が必要なことは言うまでもない。プロトタイプがあればなお良い。
そして、商品が出来れば買うと言ってくれている客がどれだけ付いているか、販売してくれるルートがいくつあるか、市場のアナリストから良い分析結果を得ているか。逆にマスコミでいくら取り上げられようが、どこぞの賞を取ろうが投資にはあまり関係ないらしい。
最後は、あなたが誰から推薦を受けているか、職歴と人脈から見てCEOとしてどれだけの手腕が期待できて優秀なチームを長期的に率いていけるかが非常に重要とのこと。ビジネスにはドライなアメリカというイメージがあるかもしれないけれど、やっぱりコネは非常に大きな力を持つ。

「できるだけ多くの人と会って話せ、わからないことや興味を引かれることがあったら質問し続けること、黙っていて得なことはない。すべては君の人脈にかかっている。これ抜きにしては俺が今日しゃべったこと全部ゴミだ。」
そういって彼は帰っていった。

ハーバードビジネススクールの学生は、授業の成績がAであるような最低限の努力をして、最大限人脈作りに励むため、生活費の4割は教授やビジネス関係の交遊費という話もあながち嘘ではないようだ。

もっとも、最近はMBAを取得して起業して大成功したCEOが多いかと言われると疑問だけれど。

« May | トップページ | Engineering Risk Benefit Analysis »

コメント

>mu-さん、
文化の違いって難しいからなぁ。代替案がなければ今のでいいというのは個人的には最終手段だと思っていて、それまでは、個人の考えをぶつけ合うよりは、部分部分をつなぎ合わせて最適解を皆で導こうという日本人的な考え方の方がいいんじゃないかと思うことも度々あります。

日本人の場合は、何考えてるのかわからんというのが一番問題で、欧米式に合わせて議論するか、日本式をわかってもらうか、どちらかの努力をしなければ世界から取り残され続けるだろうね。

まずはもっと異文化の人を説得できるほどの英語力つけるようがんばります。

そうだよね

どんどん質問してこう思う、だから何もいわなければ基本同意で事を進める、異論があるならその代替案を示せという考え方は僕は好きなんだけれどもそれはわりと欧米の考え方に近いのかもしれない。日本で学んで質問とかを控える空気感とかしか感じていないからかもしれない。

国際的な考え方をするためには日本でももっと積極的に発言しないといけないと感じています。閉鎖的な空気であればなお一層。

>うっちーさん、むーさん
コメントありがとう。
実際に質問をし続けられるってことは、常に頭働かせてるわけで重要なことですな。
日本だと人の話を遮ったり質問すると「わかってへんの?」と思われないかと言うことがある気もするけれど、こちらでは教授の話を遮ってでも質問するのが当たり前だし「それに関してこんなこと知ってるけど」とか「僕はこう思う」なんてことをがんがん言う文化なので着いていくのはなかなか大変です。
こちらの思うことを言ったんやからそっちも何か言ってよ、というのが考え方の基本にあるみたい。

質問し続けること、黙っていて得なことはない。ってのは僕も強烈に感じたメッセージだね。人脈を作る時間を割くと言うよりも自然に出来るようアンテナを張りたいのですが、これはただの理想かもね?時間をあえて割く、という意識を持ちたいね。参考にします。

>わからないことや興味を引かれることがあったら質問し続けること、黙っていて得なことはない。

新入社員の頃はいろいろ質問してたけど、最近はちょっと遠慮気味。これではいかんね。

最近、結局のところ仕事では人脈が大きい影響を持つってことを実感しつつあったんだけど、人脈抜きにしては全部ゴミだと言い切れるのもすごいなぁ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« May | トップページ | Engineering Risk Benefit Analysis »