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2007年6月25日 (月)

ものづくり ~Mission Statement~

20070625_1 Product Planを立てるにあたっては、競争のための戦略、製品プラットフォームの戦略、ポートフォリオのバランス見積もり、リソースの割り当て、参入タイミング、などなど考えなくてはならないことが沢山あるけれど、これらの最後の締めくくりに作るのがMission Statement、あえて日本語にするなら趣意書とでも言うのだろうか。自分たちが何を狙いとして何をやろうとしているかを簡潔に示しておくものだ。

これはプロジェクトがどの方向へ向かうべきなのかを宣言しておくもので、トレードオフやオプションを考えるときに立ち戻る場所として非常に役に立つ。仕事でも新しいプロジェクトの提案をする前段階では作っていたことが多かったけれども、プロトタイプの製造まで通してフォローしたのは初めてだった。そこで気づいたのは、実は製造設計で様々な制約や現実解を探る中で膨大なトレードオフに悩まされていたときにかなり役に立ったこと。具体的な設計に夢中になるとついつい忘れてしまいがちな目的や理念を思い出させてくれた。もちろんプロジェクトを進めていくにつれて、想定していたことが間違いだとわかったり、考えなくてはいけないことが増えたりするのでこの文書も変更されていく。

この文書で書くべき事を教科書的に挙げると以下の通り。

  • 開発する製品は何を提供するか
  • 主な目標(具体的に達成したい事)、目的(狙い、方向性)
  • 主要なマーケットと二次的なマーケット
  • 現時点での前提/想定条件、制約条件
  • 想定する利害関係者(ステイクホルダー)

僕らは授業でのプロジェクトと言うこともあって、最初の3点に注力して書き上げた。チームによってどこに重きを置いて詳しく書いているかはかなりばらつきがあったようだけれど、どうしてもどういう製品をどのマーケットで売るかは書きやすくても、目標や目的については書きづらい傾向が有るようだ。

それにしてもこのMission Statementは下手をすると作ったとしても神棚に飾っておくような存在であったりすることが多い。個人的に思うのは、この手の文書は、まず合意をきっちり取ってから進めたがる欧米的な文化やキリスト教のように聖書が絶対という文化の元ではわかりやすいようだけれど、そういうバックグラウンドがない日本では強いリーダーシップに期待しているのが現状かもしれない。

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コメント

>いまさん
コメントありがとうございます。
そうですね、おっしゃるとおりだと思います。
自分たちのプロジェクトが何のためにやっているかという存在理由、そしてどこに向かっているかの到達点を決めるものですね。

将来的には、うちでゆうところの「ミッション要求書」や「プロジェクト計画書」の一部、PMIでゆうところの「プロジェクト憲章」の一部になる感じですかね。

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