« Product Development -ものづくり- | トップページ | ダウン »

2007年6月18日 (月)

ものづくり ~始める前に~

20070617_1 企業で実行されるシステム開発のプロジェクトは、複数同時に進行していて、しかも進捗度合いがずれている事が珍しくない。なのでいくら魅力的なチャンスを得たと思ったとしても、何も考えずにプロジェクトを立ち上げる訳にはいかない。
自分たちの持つ限られた人材、技術、設備、資本、それら全ての中で実行できなくてはならないことはもとより、そのプロジェクトが成功することによって単に利益を得るだけでなく、組織自体が価値を増すようなものであることが望ましい。

そのために考えなければならないことは山ほどあるけれど、自分たちが開発しようとしている製品が次の分類のどれに当てはまるかを把握しておくことは非常に有用だ。

新しいプラットフォーム製品
自分たちのビジネス分野で、新しい製品ラインアップを立ち上げようとするもの。一種類の製品だけではなくて、例えば大型から小型、廉価品から高級品、ひとそろいのファミリー製品や発展性を見据えて開発する必要がある。H-2Aロケットの開発などが例に上げられる。

既存プラットフォームの派生製品
既に売り出している製品ファミリーをベースにして、マーケットのニーズや技術の発展に合わせて新しい製品を開発する場合で、H-2Aロケットの様々なラインアップを増やしていくとに当たる。

既存製品の改善
新しい技術の導入や、小規模な改良を施すことで製品の競争力を維持する事が目的となる。コンピューターのアップグレードや新素材の導入などが当てはまるが、下手をすると思わぬところに悪影響が出たりもする。

新分野の製品
これまでに全く経験がない分野へ進出するもので、非常にハイリスクな事は間違いないけれども、市場の変化に対応して長期的に生き延びていくことを望むなら不可欠なもの。開発を進める中でどれだけ学習して改善していけるかが成功のキーになる。例えば有人ロケットの開発に踏み出すということや、先日EADSが発表した宇宙旅行のためのロケットプレーン開発などもこれにあたるかもしれない。

もちろん単発的に1つの製品を開発することもあるかもしれないが、それがどういう結末を導くかは、国産旅客機YS-11や有人月探査計画Apolloを見れば明らかだろう。製品自体は単発であったとしても、それがうまくいったらその先はどうなるかを考えて、それを開発することで得た該当分野における技術や組織の能力、ビジネスの機会をいかにして持続的な発展が可能なものにしていくかを考えておくことが必要なのだ。

« Product Development -ものづくり- | トップページ | ダウン »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/176692/6827217

この記事へのトラックバック一覧です: ものづくり ~始める前に~:

« Product Development -ものづくり- | トップページ | ダウン »