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2007年8月23日 (木)

50mの距離

20070822_1 今日、論文アドバイザーとの定期ミーティングが終わって1週間遅れで夏学期が終了。明日からは家族と過ごす時間が少しは取れそうだ。
とはいえ、授業がない休み中は研究を進める良い機会なのであまりゆっくりもしていられない。研究自体は進んでいるので良い評価をもらっているのだけれど、何せ論文自体をまだ全く書いていない。考えた事や分析結果を文字にするのは非常に時間がかかるので(さらに英語だし)、この休み中になるべく書いておかないと後でえらい目に遭うし、アドバイザーからもそれを心配された。

さて、皆さんが仕事で使うメールと電話、どういった人たちとのコミュニケーションに使うことが多いだろうか。大抵の場合は普段会う人、一緒に仕事をする人たちではないだろうか。とある研究結果によるとメールと電話の回数の約8割が普段顔を合わせて仕事をする人達とのコミュニケーションに使われているとのことだ。
自分のケースを考えてみても遠からず当たっていると思う。特に日本から米国に移ってきてもその傾向は全く変わっていないと言っていいだろう。仕事関係のメールはがくっと減り、逆にクラスメートとのメールが膨大な数になっている。

これはどういう事かというと、遠隔でのコミュニケーションは会って話しをする直接コミュニケーションの代替手段にはなりえず、あくまで補完手段だということだ。もちろんやりとりする内容が形式化されていて、決まった手順を踏んでいくだけだったり、簡単な情報交換ではこの限りではない。その他、SDMでも採用されている遠隔授業のように大部分が一方通行である場合にも同じだ。何もベースが無いところからディスカッションを重ねて物事を作り上げていく、例えばシステムを設計していく、試験や運用の計画を立てていくなんて時には直接コミュニケーションは欠かせない。

しかしあまり遠くにいる相手とは直接コミュニケーションが取りにくいため、電話やメールなどで出来るだけ済ませてしまうことが多い。ここにミスコミュニケーションの危険性が潜んでいる。良くあるのは管理部門(本社)と開発部門が地理的に離れている場合だ。開発現場で何か潜在的な問題が生じていたとしても、管理部門からの形式的な問い合わせには概して「問題ないですよ」と言ってしまいがちである。普段から些細な話しをする仲でもない限り、「いや実は・・・」と言い出すのは問題が手遅れになる寸前のことが多い。
声のトーンや表情、ちょっとした仕草から伝わってくる情報は意外と多いものだし、人は本来相手との関係(これも距離というのは偶然ではないだろう)によって情報開示のレベルを変えるものだ。

では、どれくらいの距離が密な直接コミュニケーションを取れる限界なのだろうか。これまたとある研究の結果として、なんと50mだと教わった。15階建ての建物だったらどうなるのかという話しはさておき、オーダーとしてはそんなに間違ってもいないかなと思う。
もっとも僕の場合、日本にいたときには200mくらい離れたビルの間を一日複数回往復することも少なくなかった。さすがに疲れるけど価値はあったと言うことだろう・・・。

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