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2007年9月20日 (木)

論理構成

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授業もいよいよ忙しくなってきた上に論文も先月から執筆し始めているので、いよいよこれからロングスパートが始まることを予感させる状況になってきている。もちろん授業は多少成績が悪くても単位は取れるが、論文は完成させなければ卒業できないので、一年の集大成として、かなりの時間を割いてじっくり取り組んでいくつもりだ。

英語で本格的に論文を書くのは初めてなのだけれど、正直言ってこんなに大変だとは思っていなかった。アイデアや論理構成は良くてもそれを実際に文章に変えていくのは途方もない労力がかかるのは当然なのだけれど、日本語で書いた修士論文よりも格段に緻密に組み立てなければなかなか良い文章にならない。これは下手な英語で書いた自分の文章を読んでもわかる。逆に言うと今までどれだけ曖昧な日本語を使っていたかがよくわかる。それだけ英語は曖昧さが許されない言語だということなのだろうけれど、この部分で言いたいことは何か、そのためにはどういうデータと理論でサポートしなければならないか、何が事実で何が推論か、それらを常に意識しながらトップダウンで分解しつつ、逆にボトムアップで組み立てるということを繰り返しながら進んでいかなければならない。こういう考えかたを叩き込むことは決して将来何するにおいても無駄なトレーニングでは無い。

そういった論理的な文章を英語で書くなんて初めての経験なので何を言われるかとドキドキしながらアドバイザーとの月例ミーティングに望んだけれど、添削は紙面いっぱいに入りつつも今月分の内容については何とか合格点をもらうことができた。ほっとするけれど立ち止まっている暇はないので、来月のミーティングに向けていよいよ論文の本題に取りかかる予定だ。

そんな中でも秋学期の最初と言うこともあるのか、色々なイベントやセミナーが開催されている。MITでは学生が興味あるトピックでグループを作って学校や企業からお金をもらって昼食付きセミナーを開催したりするので毎週のようにどこかで何かが開かれている。最近はあまり惹かれる企画が無かったけれど、今日はマッキンゼー社(McKinsey & Company)のビジュアルコミュニケーションのDirectorが講師の「ビジネスのプレゼンテーションはどう作るべきか」というセミナーがお昼休みにあった。

マッキンゼーという会社は、顧客になりたいかどうかは別として非常に面白い会社だ。コンサルティングの世界の常として頻繁に人が入れ替わるのにもかかわらずちゃんと確立された企業文化があって、なかでも情報や仕事の仕方の共有については非常に上手い。色々な本で紹介されているように「マッキンゼー式●●」というものが沢山ある。いかに論理的に物事を分析するか、いかに論理的に話を組み立てて必要なことをわかりやすく他人に説明するか、これはプレゼンテーションでも論文でも、果ては普段の生活でも必要なスキルだ。(普段の生活では理詰めが必ずしも良いわけではないことは言うまでもないが)

こういったことは日本の大学では全く学ばなかったので久々に時間を割いて聞きに行ってきた。もちろんアメリカ人にとっても良い機会らしく100人は入る教室が完全にあふれてしまうほどの大盛況だった。中にはクラスメートの奥様方もいたけれど、誰が聞いても面白くあっというまに1時間が過ぎてしまった。

内容については次回。

写真はボストン市内から川越しに見えるMITとケンブリッジ市。

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コメント

>うっちーさん
コメントありがとう。うん、30+α年の積み重ねはなかなか変えようと思っても変えられんってことやね。
どうも強制的に英語を使う環境に数年放り込むくらいのことをしないと無理みたい。

個人的には、まずは日本語英語を問わず論理的に考える練習をすることが先だと思い初めているところです。

>逆に言うと今までどれだけ曖昧な日本語を使っていたかがよくわかる。

これ、英語使うときに毎回痛感するわ。
その度に英語をもっと勉強しようって思うねんけど、一向にうまくならんね(苦笑)

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