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2007年10月 3日 (水)

仕事と育児

20071002_1 夏学期が終わる直前に子供を産んだクラスメートが学校に子供を連れてきた。生まれてまだ一ヶ月も経たない子供は本当に小さくて、つい半年前に自分の娘がその状態だったことが信じられないくらいだ。
そして開口一番言われたことが「新生児の面倒を見ながら授業を取るのは本当に大変。自分はどうしてやってこれたのか教えて欲しい」だった。

僕の場合は妻がフルタイムで娘の面倒を見ているので、一日に1~3時間、妻の手に余る分だけ面倒を見ていればいい。しかし彼女は母親(しかも初産)と学生とを1人でこなさなければならないので負荷は2倍だ。出身もアメリカではないので両家の家族は基本的に海外に住んでいるらしい。いくら授業数を減らして遠隔授業を家で受けていると言っても、出産直後から学校に戻るというのはなかなか出来ることではない。その体力と頑張りには敬服するばかりだ。

アメリカでは歳を取ってもフルタイムの専門職で仕事を続ける女性が決して少なくないけれど、実は子育て環境は日本と比べて充実しているかというとそうでもない。むしろ日本の方が手厚いんじゃないかと思うくらいだ。良い点はベビーシッターが見つけやすいくらいで、聞くところでは育児休暇は3~6ヶ月が限度。もちろん短いからと言って政府から金銭的な支援が有るわけでもない。日本では取りにくさはあるにせよ1~2年は休めるし、託児所を設ける大企業も出てきているなんて話しをするとすごくうらやましがられる。

それでもやっていけるのは知られているとおり再就職や転職が当たり前の社会だからだ。4人の母であるクラスメートも、3人目を産んだときに仕事を辞めて、4人目に手がかからなくなってから新しい仕事に就いている。働けない状況になったらやめて、働ける状況になったらまた仕事に就けばいい、そうやって40歳を過ぎたエンジニアでも子育てが終わったらまた自分のしたい職業に着ける機会があるのはいいことだ。

もちろん世の中そんなに簡単ではないのでシビアな競争を勝ち抜いた人だけが戻れるわけで、柔軟性と機会の平等の対価はきっちり求められる。なので今日も彼女は子供を横に寝かせてスクリーンの向こうから授業に参加している。

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