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2007年11月20日 (火)

Zipcar、なるほど!な仕組み

20071119_1 Zipcarの会員になると送られてくるのが写真にあるZipcardと呼ばれるICカードだ。実はこれが車のドアを開け閉めするキーになる。全てのZipcarのフロントガラスには非接触型のカード読み取り機が付いていて、カードをそこにタッチするとロックが作動する仕組みになっている。エンジンをスタートさせるための鍵はハンドルの側にリール式のワイヤーで取り付けられているのでドアを開閉する鍵としては使えない。ちなみにドアがロックされている状態で窓を破壊するなどして押し入ってもエンジンはかからないようになっているらしい。

じゃぁ会員なら誰でもいつでもドアを開けて勝手に乗れるのかというと、もちろんそんなことはない。予約した車の予約した時間帯のみ、更にその人のZipcardしか使えない仕組みになっている。
各車に専用のガソリンカードが付いていて、それを使ってほとんどのガソリンスタンドで支払いができるので立て替え払いの必要もない。もちろんガソリンカードも予約時間帯にしか使えないし同行車に給油するなど不自然な利用は多分ばれるだろう。

その仕組みはインターネットが握っている。
実は各車には無線機が搭載されていて、インターネット経由で車の予約情報を逐一更新している(らしい)。車は借りた場所に返すわけで、その場に無線LANなどの電波が届いていればZipcardを使ってのドア開閉情報も得られるので何時に乗って何時に返したかも記録できる。エンジンのオンオフ状況や走行距離も車載器に記録しておけばネットワーク経由で収集できるしガソリンカードが正しく使われているかも把握できる。

アメリカのほとんどのガソリンスタンドでは、給油機で直接クレジットカードを使って精算できるので、元々ネットワークにつながっている。給油機でガソリンカード番号と予約していて利用権のある会員番号が一致しているかをその場でネットワーク越しに認証するのは可能なのだ。

そしてZipcarのニーズとワイヤレスインターネットの普及地域は明らかに重複する傾向がある。都市部では公衆ワイヤレスネットの普及率は高いし、人口密度も高い、地価も高いので車を持たない人も多いので1台当たりのニーズは高くなる。一方で地方に行けば公衆のワイヤレスネットはあまり普及していないけれど、ほとんどの家庭で車を持っているので人口密度も低いのでニーズはあまり無いはずだ。
ボストン・ケンブリッジエリアのように大学が沢山ある地域であれば、車を持つ資金は無いけれどちょこちょこ乗りたい大学生が溢れている。

ICカード技術と無線インターネット端末小型化&高性能化という技術の発展、ガソリンスタンドでのオンラインインフラ普及という社会的な背景、無線LANの普及地域とニーズがある地域の重複という地域的な特徴、これらを生かしてビジネスを成功させたZipcar、なかなか上手く考えられている。

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コメント

昔の記事にコメントすみません。私もボストンに留学していた折にzipcarよく利用していた人間ですので懐かしく思いました。2007年の記事のようなので、まさにその時期にzipcarを利用していました。日本でもアースカー(http://www.earthcar.info/)というカーシェアリングが始まったので、興味本位で使い始めました。日本は車に関してアメリカよりも色々と規制が厳しいので、zipcarほど勝手は良くはないけれども、結構zipcarに近い感じだと思ってます。

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