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2008年1月18日 (金)

SEをアメリカで学ぶと言うこと

20080117_1 元々アメリカの大学でじっくりとシステムズエンジニアリングを勉強してみたいと思ったきっかけは、本や単発のセミナーで勉強することの限界を感じたからだ。

SEの理念や概念、何が大事かと言うことは本にも書いてあるし講師も熱っぽく語ってくれる。開発プロセスの概要も本や標準文書に書かれている。このブログでも紹介したPugh MatrixやDSM、EVMやシステムダイナミクスなどの手法から細かい定量的評価方法のテクニックまで多種多様な定量的な手法も一つ一つ学んでいくことができる。

それでも理念や概念をいくら振り回しても実際にどうすればいいかを教えてくれる本も人もいない。それは全てケースバイケースだからという事で終わってしまう。数ある定量的な手法も果たしてそれを使えば対象の善し悪しが評価できて意志決定ができるようになるかというと疑わしいことこの上なかった。

余談になるけれど、SEを勉強しようと思うと英語の本を読まざるを得ない。そこで使われている英単語にも混乱した。IdentifyとDefine、IntegrationとSynthesisの違いは何か。MissionやArchitectureなどを日本語でどう説明すればいいのか。

要するに、無機質に一般化された断片的な知識を膨大に持っているだけでは何の役にも立たない。それらを一つの体系にまとめ上げたときにどういう全体像が浮かび上がってくるのかを見たいと思ったのだ。更にはその全体像は何を考えてどういう人たちがどういう文化の下で作り上げたのか、それを理解しなければシステムズエンジニアリングを自分の仕事に使っていけないと思ったからだ。

どんなに優れた旅行記をどれだけ読んでも、どんなに美しい写真集をどれだけ眺めても、その土地を理解するには不十分だ。2,3日でもいい、実際にその地を訪れ、住む人と話し、同じ物を食べ、同じ風に吹かれて過ごしてみて初めてその土地のなんたるかを知ることができる。これは僕の旅行哲学だ。

そして今回、アメリカまでやってきて一年間素晴らしいクラスメート、教授陣、スタッフに囲まれて過ごしてきたことでシステムズエンジニアリングが何なのか、おぼろげに分かってきた気がする。いや、もしかすると理解するきっかけを得ただけなのかもしれないが。

極寒の月曜日の夜に日本人4人で咲かせた熱い議論はまさにそれが何だったかを巡るものだったのだ。

(写真はSDMが入るビルディングE40。帰国後に続く)

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コメント

>kingさん
初めまして、お祝いのお言葉ありがとうございます。
Geogia Techはシステムデザインで有名ですね。また僕とは違う経験をお持ちだと思いますので是非お話しできる機会を持たせていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

SDM修了おめでとうございます。
私もGeorgia Techにてシステムズエンジニアリングをかじり、その重要性を認識いたしました。現在、もう一度本格的にSEをPhDでやろうか考え始めています。ご多忙とは存じますが、帰国後お話できますと幸甚です。

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