« 新生活スタート | トップページ | 船便届く »

2008年2月18日 (月)

異文化のSE(その4~見える化)

20080217 自分が、そして自分の組織がどうやってシステムを開発しているかを明示的に表現することがSEの大事な一歩であるという考えを前回は紹介したけれど、これを確信したときに気づいたのはトヨタが取り組んでいると以前からあちこちで報告されている「見える化、わかる化」だ。

本当にトヨタがどうやって仕事をしているのかを知っている訳ではないので確実なことは言えないけれど、ここには本質的には和洋を問わないシステムズ・エンジニアリングの本質を知るヒントが有るんじゃないかと思っている。

MITの授業でもトヨタの事例はどの分野でも紹介されていて、JITやAndon、Kanbanなど生産や流通の合理化についてはすごく強調されるけれど、その他マーケティングや設計などのプロセスについては全く触れられる機会がなかったのは不思議な気がしたのだが、情報が出ていないせいなんだろうか、それともアメリカ人が日本から学びたいのはそこだけなんだろうか?

話がそれたけれど、何が起こっているか、何をどうしているかを当事者以外に分かるように論理的かつ定量的に示すのは言うほど簡単なことではない。意外と自分がどうやって物事を決めているか、進めているかを自分自身に説明することでさえ難しい。

実際にやってみようとしても、教科書に載っているどんなSEの手法やツールを使っても自分たちのやっていることを完全に表現できるわけでもないし、判断基準などを定量的に表そうとすると必ず誤差がある。

「だからSEは使えない」と昔は自分も考えていたけれど、それは一般的な方法論をうわべだけコピーしていてその本当に大事な部分も見えていなければ、対象となる自分たちのエンジニアリング活動への洞察が全然足りていなかったことに気づいた。

手法やツールについてはどんな良い物でも物事の一面をしかも簡略化せずには表現できないことは比較的理解しやすいのだけれど、定量化についての誤解はアメリカで学んで初めて本当に気がついた。

次回は、物事を定量化して考えることの重要性について書いてみたい。

(写真はSnow Stormの翌朝、ボストンでの家の近所にて)

« 新生活スタート | トップページ | 船便届く »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/176692/10586823

この記事へのトラックバック一覧です: 異文化のSE(その4~見える化):

« 新生活スタート | トップページ | 船便届く »