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2008年12月15日 (月)

A Small Big Thing

20081215_small_big_thing 毎日娘を保育所に送っていくのは基本的に僕の役割だ。今朝はいつもより遅れて家を出たので急いで送り届けて保育所を出ようとしたら「お父さん、英語できます?」と先生に呼び止められた。

急いでいたのと突拍子のない質問にわけがわからず「ん?んん??」となりながらも事情を聞いてみると、子供さんを休ませる連絡電話をかけてきた親御さんに、「保育所でインフルエンザが流行っているから病院に行ったら念のためそのチェックをしてもらって」と英語で伝えて欲しいとのこと。

この保育所にも外国人の子供達(と思われる)がいて、特に小さい子のクラスでは1~2割に及ぶ気がする。流ちょうな日本語を話す親もいる反面、苦手な親も多いようで片言の日本語と英語で先生も親も一生懸命にコミュニケーションしている姿をよく見かける。

そういう事情を知っているのと、自分のアメリカ生活を思い出すと人ごととは思えず、いつもより一本遅い電車に乗ることを覚悟して電話に出た。仕事や日常生活では使わない保育所用語を似て非なる言葉に言い換えながら何とか理解してもらって先生に電話を返した。

自分もアメリカで子育てをしたからよく分かる。子供が病気な上に慣れない言語で、特に病気の症状を伝えるのは非常に大きなストレスだ。さらには相手になかなか英語が伝わらないとなるとなおさらである。例えば「熱があって、ウンチが柔らかいので下痢もしているようで、鼻水と咳まで出ている」とか「大豆アレルギーでじんましんが出てしまった」なんて学校の英語教育では言えるようにならない。
電話が終わった後は、先生方は数人で「良かった良かった、通じた通じた」と喜び合っていたので普段からよほど苦労されているのだろう。

先生が英語を話せれば簡単に解決するのだが、それも日本人の英会話レベルを考えると酷だし、なによりそれだけの人材を集めてくるとなれば保育費にもはね返ってくる。
ならば、例えばせっかく市役所に外国語の相談窓口があるのだから、親と保育所の間に通訳が入るような三者電話のシステムが有償でもいいから有れば重宝するのではないかと思う。僕はアメリカで病院や保険会社とのやりとりに似たようなシステムを何度か使わせてもらって非常に助かった。人員のやりくりは大変かも知れないが、電話の特性を生かしてニーズと供給がバランスするように地域エリアや時間帯を設定すればサービスに見合った効果は得られるだろう。なにより設備投資としては最低限、何十万円かでテレコン装置を組めば解決するのだから安いものだ。

多様性がある環境を「特殊な状況」、「つきあいが大変」と意識させられるストレスが薄れてみんなが快適に暮らせることは、小さくてもとても大事な事だ。

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