Toastmaster
「情報の報告としては良かった。でも結局何が言いたいのかメッセージが無いんだよ。」
自分では一生懸命準備して望んだプレゼンテーションの反応がいまいちだったとき、聴衆の1人だった偉いさんに後からそう言われてしまった。
一方で以前とある学会のプレゼンで同じような経験をしたときに、後で聴衆の一人からはこう言われたことがある。
「言いたいことはよくわかったんだけど、具体的な情報が少なかったから当たり前の一般論を言っているようにしか聞こえなかったんだよ」
どちらかが間違っているとかではなくて、どうやら自分が相手が求めている事とは違った、バランスの悪いプレゼンテーションをしてしまったせいだろうと思う。
伝えるべきメッセージとその裏付けとなるデータのバランスは、誰に何をどれだけの時間を使って伝えるかによって変わるからだ。
たいていは中身に問題があるのだけれど、いくら素晴らしいものを持っていても纏め方、見せ方を失敗してしまっては元も子もない。
アメリカ人のプレゼンが上手いのは教育課程でこの重要さを教えてトレーニングを積ませているからだ。
ちなみに学校だけではなくてToastmastersという団体があって会員になると教材をもらえる。なぜToastmaster(パーティの司会者)なのかは全く持って不明だが、このToastmastersは自主的な活動ができるように考えられているらしく僕もMITにいたときにはクラスメートの誘いに乗ってみんなでプレゼンテーションの練習をしたものだった。それでも残念ながらまだまだ改善しなければならないことは山ほどあるようだ。
さて、そんなことを考えていたら偶然、経験豊富な上司からこんな助言を受けた。
「まずはプレゼンの目的と相手を理解したら、キーパーソンを一人見つけるんだよ。プレゼンがうまくいっているかどうかはその人の反応を見ればわかるし、それによってスピードや説明内容の濃淡を修正すればいいんだよ。」
Toastmasterへの道のりは長そうだ。
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