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2009年7月 9日 (木)

型と実践

20090709__2 この数年、社内でSystems Engineeringの基礎を同僚と一緒に教えている。もちろんそんなに高等な事を教えられる程の身分でもない。それに対象としているのは実務経験の少ない若手なのであまり詳しいことを伝えるのも難しい。だから、SEがどんなものかを少し実感してもらって、SEの観点から仕事の経験を積む中で常に意識していて欲しい大事なことは何かを教えるようにしているつもりだ。

研修をする立場として、「SEがどんな物かを少し実感してもらう」ために工夫しているのは受講者にその場で沢山考えてもらうこと。研修の内容とマッチした仕事の経験がある人はともかく、経験の少ない人達は研修の内容を消化し切れていないのに分かった気になっている事が往々にしてあるし、SEの理論を字面どおりに理解すれば仕事を上手くこなせるという思いこみをしがちだから、演習というのはとても大事だ。
実際、「なるほど、こうやって使うんですね」とか「その分野の実務経験が無いと使いこなすのって難しいですね」というコメントが多くの受講生からちゃんと返ってくるし、もっと理解したい、実践したいというポジティブな意見が多く聞けている。

そして、特に新入社員を対象としたSEの研修では、何よりもまず物事の考え方を身につけてもらいたいので、ロジカル・シンキングを教えるようにしているのも喜ばれる。これが特に新入職員だけではなく、受け入れる方としても効果が高いと実感している。

僕もSDM/MITに入学したての時に、チームビルディングやロジカルシンキング、プレゼンテーションスキルやネゴシエーションスキル、WIN-WINの関係を築くために重要な事など、世の中のMBAでは当たり前のようにやられていることの重要さを身にしみて学んだ。そういう意識を持って周りを見渡してみると、同じような考え方を持っている人とそうでない人の違いが良く分かる(上手く実践できているかどうかではなく、あくまで意識の問題です)。

Systems EngineeringやProject Management、Leadershipなんて分野では、専門知識を理解することも大事だけれど、物事の考え方や実践能力を身につけることとセットでないと、とてももったいない。
昔のスポーツ界みたいに理論をおろそかにしてひたすら特訓しても勝てる時代じゃないし、練習や実践をせずに型や理論ばかり身につけても仕方がない。
型を学ぶと同時に練習や実践経験を積み、型を意識しなくとも基本動作として自分のものにできてこそ応用が利いて強くなる。その仕組みはスポーツも仕事も同じなはずだ。

(写真はSDM/MITのBreakout Room、ここで重ねた議論は僕のとても大きな財産だ)

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